やっと秋めいてきました。
白い曼殊沙華見つけました。

やっと秋めいてきました。

彼岸花(ひがんばな)が咲いていました。主に赤い花が一般的なようですが、白い花もあります。
別名 曼殊沙華(まんじゅしゃげ)と呼ばれますが、この曼殊沙華という言葉は実は仏教用語で「天上の花」という意味を持っているそうなんです。そこで「天上=あの世」という解釈で不吉なイメージとされているのだそうです。あの世というと、天使や神様、仏様がいらっしゃったりして穏やかなイメージを連想するか、地獄を連想するか・・・・・。本来「夏の終わりに咲く」といった特徴から「彼岸花」と名付けられたようです。
ただ、日本ではどちらかと言うと不吉な花のイメージも強く残っているかと思います。それは、現代の日本では火葬がほとんどですが、昔は死体を土の中に直接埋める土葬が一般的でした。そのためモグラや他の動物たちから遺体を荒らされる事が多かったので、それらの動物を寄せ付けないために、独のある彼岸花をお墓の周りに植えていたました。それが不吉だといわれるきっかけとなってしまったのです。
見るだけでは美しくきれいな彼岸花は強い毒を持っていることから忌み嫌われがちですが、かつての人々はその毒を有効活用し、モグラやネズミから米を守るため彼岸花の毒を蔵の壁に塗ったりしていましたし、お墓を守るためにも利用してきたそうです。

身の回りの毒を持つ植物を知ることも大切ですが、海外から持ち込まれた毒を持つ昆虫・動物が越冬し増えています。毒を持つ生き物に慣れていない日本人にとっては怖い問題ではありますが、ただ恐れるのではなく、知恵と知識で対応(利用?共存?駆除?)していけるように、現代に生きる私たちも見習いたいですね。